次世代ニュートリノ科学連携研究機構

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機構長挨拶

平成29年10月1日に、東京大学の宇宙線研究所、カブリ数物連携宇宙研究機構および大学院理学系研究科の3つの機関が協力して東京大学次世代ニュートリノ科学連携研究機構が発足しました。

本機構は、ニュートリノ研究や実験技術開発を通し、本研究分野の未来開拓を行うものです。特に基幹設備となるハイパーカミオカンデ計画の推進を目的としています。将来ハイパーカミオカンデが実現した場合にはスムーズに研究が進められるように、「理論と実験・観測が強く連携した研究体制の構築」と「世界の中心となるニュートリノ研究拠点の創設」を目指すものです。

本学はこれまでカミオカンデ装置やスーパーカミオカンデ装置のホスト機関として国際共同利用研究を展開し、超新星爆発からのニュートリノの世界初検出や、ニュートリノが飛行中にその種類を変える、振動現象の発見を達成しました。これらの成果は素粒子物理学や天文学における本質的な研究成果と評価されてきました。

非常に小さな質量を持つニュートリノの理解は、素粒子物理学にとって重要であるばかりでなく、宇宙の物質の起源に深く関わっていると考えられています。そこで、大強度陽子加速器J-PARCで作るニュートリノをハイパーカミオカンデで観測し、ニュートリノと反ニュートリノの振動が同じであるか否かを検証することにより、宇宙の物質の起源の謎に迫ることが期待されます。さらに陽子の崩壊現象を発見し、素粒子間に働く3つの力の統一を実証したいと考えています。これらに代表される研究により、素粒子と宇宙に対する知見を大きく広げたいと考えています。今後とも、より一層のご支援ご協力をお願い致します。

平成29年11月8日 梶田 隆章

梶田 隆章 機構長
梶田 隆章 機構長

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